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自閉っ子ママたちの中でよく話題に上るのが、健診問題!!
SNSなどで自閉症児を育てるママの投稿を見ていても、

よく悲鳴のような叫びを聞くことがよくあります(笑)
そんな恐怖の案内が、昨年末にわが家にも届きました。
そう、3歳6ヵ月児健診。

わが家の自閉っ子次男は1歳半健診で要経過観察になったため、すでに療育や診断などフォローも受けています。
なので、今回の3歳6カ月児健診でいわゆる『ひっかかる』ことが不安というわけではなかったのですが…


と感じていました。
2歳の時に行った集団の歯科検診でも会場でじっとできるわけもなく、ずっと帰ろうとウロウロした挙句、歯科検診中は大号泣で暴れる始末。
さらに定型発達の子と差がついてしまった3歳で参加することにより、会場でどうなってしまうのかかなり不安がありました。
というわけで念のため保健師さんに電話で確認しましたが、「特別枠などの対応はなく、集団健診を受ける以外の対応は不可」とのこと。
やっぱりなーという回答でしたが、もうあきらめて腹をくくって参加してくることにしました。笑
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3歳6ヵ月児健診に参加したときの発達状況
わが家の次男が3歳児健診に参加したときの発達状況は、ざっくりまとめるとこんな感じ。
- 発語なし
- 言葉の理解なし
- 自閉傾向&知的な遅れあり
- 療育手帳取得済
- 身長体重は小柄ながら成長曲線内
- 健康状態は問題なし
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より細かい発達記録は、過去の記事を読んでいただけると嬉しいです!


3歳6ヵ月児健診の事前準備
3歳児健診の案内と一緒に、問診票や検尿、視力検査、聴力検査の用紙も同封されていました。
問診票
問診票には、他の月齢で受けた健診同様
- 出生体重や身長など
- 乳児期の経過
- 発語や一人歩きの月齢
- 今の発達状況
- 今の生活状況
- 困り事や伝えておきたいこと
の項目が、事細かに書かれていました。
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むしろ今の月齢の発達で「はい」がつくところなんてなかったよ。
視力検査表
視力検査でよく見かける『C』みたいなものが印字された紙が入っており、指定の距離分離れたところからどっちが開いているか子どもに質問します。
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うちの次男には高度過ぎて、試すことさえできませんでした。
(というか、離れてじっと静止することから無理。)
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聴力検査
聴力検査用に、動物や乗り物などの絵が印字されたプリントが用意されていました。
その絵の一覧を子どもに渡し、親が一定距離離れた位置から、口元を隠した状態+小声で中にあるものを1つ言います。
無事に声を聞き取り、当てられたらOKという検査です。

そもそも指差し&言葉の理解がないんだから、これも高度過ぎてやってません。
検尿検査
3歳児健診と言えば、初の検尿検査がありますよね。

正直、最初は採尿することを諦めていました。
トイレでおしっこできる子はもちろん、オムツをつけていても言葉を理解していれば、お風呂場に連れて行って採尿することも可能だと思います。
でもうちの次男の場合、完全オムツの上、言葉も理解しておらず、いつおしっこしてるのかもわからない。
前の晩からオムツの中にいろいろ採尿装置を仕込んだら、気持ち悪くて寝てる間に勝手に外しそう…
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なんて思ったりもしたのですが、結果的に無事に採尿できたし、検査を受けておいてよかった!
うちの次男は、尿検査でまさかの潜血が2+出ていることが発覚し、再検査のあと、大きい病院で精密検査を受けることになりました。
結果的に、治療が必要ない体質的なものである可能性が高く、特に問題はありませんでしたが、検尿を受けていないと気づけないような事象だったので、受けておいて本当によかったと思いました。
再検査を含め、採尿に利用した装置や対策はこちらの記事をご覧ください。
↓↓↓

3歳6ヵ月児健診当日の流れ
今回はコロナ禍で普段よりかなり少人数制に変更されていましたが、当日の流れをご紹介します。
- 14:00 集合&検尿提出
- 14:10 保健師による問診
- 14:30 歯科検診とフッ素塗布
- 14:40 身体測定
- 14:45 小児科医による診察
- 14:55 保健師による結果説明
- 15:00以降 希望者のみ発達検査
ざっくりこんな感じでした。
長男が2年前に受けたときはたしか20名ぐらいの集団健診だったのですが、今回はコロナの感染対策として極力同じ空間に揃わないように、1組ずつの流れ作業だったので、かなりスムーズに進みました。
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長男の時は、1つの部屋に20名ほど集合して健診の説明を聞いたあとに健診が始まったので、同じ感じだと落ち着きのない次男をどうしようかと思っていましたが、コロナ対策のおかげでかなり助かりました。
3歳6ヵ月児健診、自閉症次男の様子
当日の次男の様子を細かくご紹介したいと思います。
集合&検尿の提出
集合場所へは愛車のベビーカーに乗って登場。
ベビーカーに乗っているとおとなしいので、検尿の提出をしている間も特に問題なし。
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保健師による問診
事前に提出した問診票の内容をもとに、保健師からの聞き取り面談がありました。
コロナ禍なのでパーテーション越しに向かい合い、面談を行います。
イスは2脚用意されていましたが、次男はきっと落ち着いて座れないので、1脚撤去し、ベビーカーのまま横に座らせてもらいました。
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発達の検査をするため、通常だとここで保健師から子どもに話しかけられます。
長男が同じ検査を受けたときは、こんな感じの質問がありました。
- お名前は?
- 何歳?
- ここまでどうやって来たの?
- おなかすいたときはどうする?
- 眠い時はどうする?
こんな感じで、Q&Aのやりとりがありました。
うちの次男の場合はもちろんこんな高度な会話できるわけもなく(というか発語ないので)、最初に保健師さんにその旨説明したのでQ&Aは実施されませんでした。
発達に関する質問は『いいえ』のオンパレードなので、ツッコミどころは満載だったと思いますが、1歳半からすでにフォローを受けていること、療育手帳を取得していることなどもあり、特に深掘りされることもなく。
とりあえず今の発達状況や入園予定の話をして、問診は終了となりました。
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歯科検診とフッ素塗布
問診まではベビーカーで落ち着いていた次男ですが、歯科検診でベビーカーから降ろして寝かせようとした瞬間、大暴れの大号泣。
あらかじめ「自閉症なので言葉もわかってないし、怖がって暴れると思います。」と伝えてはおきましたが、予想通りの結果となりました。
とりあえず私が両腕を押さえ、歯科助手さんが顔を押さえてくれて、何とか口の中は歯科医に確認してもらえましたが、すぐ歯を食いしばろうとするのであまりきちんとは確認してもらえず。
そして衝撃の一言。

奥から2番目の歯に黒い部分が見えるとのこと。
早いうちに歯科医で診てもらうことを勧められました。

健診でさえこんな感じの次男、歯科治療なんてできるのだろうか・・・
かなり動揺しながら、とりあえず泣き叫ぶ次男を横に移動させ、歯科衛生士さんにフッ素塗布をしてもらいました。
フッ素塗布中もかなり嫌がって号泣してましたが、何とか無事に終えることができました。
歯を磨かず行ったので、多分ハンバーグの焦げ目が詰まってた…?
とりあえず治療が必要なくて本当に本当によかった!
この件があり、夜の仕上げ磨きは今までより入念に取り組むようになりました。
身体測定
歯科検診ですでに大号泣の次男。
身体測定でオムツ1枚にされることも、全力で抵抗&大号泣。
身長の測定器におとなしく立てるわけもなく、大人3人がかりで何とか体をまっすぐにして測定しました。
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そしてその後は体重測定ですが、おとなしく乗れるはずもなく。

自閉っ子ママあるあるでしょうか?
体重計に一緒に乗せられて、私の体重までさらされるという公開処刑!
そんな代償はありましたが、体重も無事に測定できました。
(コロナ対策で1人ずつの健診になってて本当によかったよ。←私が)
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小児科医による診察
すでにいろいろあって泣いてるのに、また白衣の人出てきたらもちろん泣くよね。笑
病院も大っ嫌いなので、もちろん小児科医の先生見た瞬間も全力で抵抗。
とりあえず抱っこしながら服をまくり上げ、聴診器で胸の音は聞いてもらえました。
「自閉症なので」と説明をしているので診察でも特に質問されることもなく、あっという間に終了になりました。
保健師による結果説明
次男にとっては地獄のような出来事の数々に、全力で帰ろうとアピールしている中、最後に保健師さんからの結果説明がありました。
- 身長体重
- 歯科検診
- 検尿検査
の結果説明があるのですが、愚図っているので早めに切り上げようと思っていたら、まさかの検尿検査で潜血が2+出てるとの説明があり…。
かかりつけ医に一度相談するように案内を受け、健診は終了しました。
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虫歯も潜血も再検査の結果、大きな問題はなくて安心できたのですが、健診を受けたことで早めに事象に気づいておけてよかったです。
希望者のみの発達検査
初めて発達の遅れに気づいた1歳半健診のときは、健診後この発達検査で心理士の先生に確認してもらったのですが、今回はすでにフォローを受けていることもあり、発達検査は受けませんでした。
今まで発達検査を受けたことはないけど子どもの発達に気になるところがあるという方は、この機会を利用して受けてみるのがいいと思いますよ。
(もちろん自治体で実施してる場合は無料です!)
3歳6ヵ月児健診で大変だった&辛かったこと
コロナの感染対策で集団健診じゃなくなったおかげで、かなり大変さや辛さは軽減されたと思いますが、いくつか大変&辛ポイントをあげておきたいと思います(笑)
同じ月齢の子どもたちの成長に愕然とする
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健診はだいたい同じ月齢の子どもたちが集められるので、嫌でも成長を目にしてしまいます。
今回は流れ作業とは言え、前後に数組の子どもたちとすれ違うので、私も久しぶりに現実を目の当たりにしました。笑
同じような月齢なので、以前健診や親子広場などで会ったことがあるママと子どもに再会したり、仲良しママさんたちが一緒に来ている様子を見たり、自閉っ子ママにはなかなか過酷な環境だったりします。
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「自閉症で言葉がわかってなくて」と毎回説明しないといけない
「自閉症」ということを受け入れているママさんにとっても、毎回いろんな相手にこう口に出して伝えないといけないのは結構辛いことだと思います。
ましてや受け入れることに葛藤中のママさんにとってはなおさら。
私は比較的開き直ってるタイプだと思いますが、それでも初めて「自閉症で」と口に出して人に説明したときは心にずっしりくるものがありました。
集団健診のように定型発達の子どもたちが大勢同じ空間にいる中で、「この子は自閉症なので」と毎回説明しないといけないのは、かなりの負担があると思います。
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全力で抵抗する子どもを落ち着けるのが大変
今回はコロナの影響でかなりの流れ作業だったので、待ち時間は最小限で済んだと思います。
長男のときはたしか時間が2倍ぐらいかかったので、説明を聞く時間や各健診を待つ時間を合わせると、1時間ぐらいは待ち時間だったんだろうと思います。
大号泣して暴れている子どもに各健診を受けさせるだけじゃなく、長い待ち時間まで乗り越えるなんて、本当に大変すぎます!
今回は待ち時間がほぼなかったので何とか乗り切れましたが、それでも翌日いろんなところが筋肉痛になりました。
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ママの体重公開されがち
長男の時は一緒に体重計に乗せられてるママさんを見て『かわいそう…』と思っていたのですが、次男の時はまさに私がいろんなところで一緒に乗せられてます。笑
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今回は個別空間だったからよかったけど、集団健診のときだったらもっと嫌だっただろうなーと思います。
検尿はうまく取れるか当日まで不安
うちの場合、健診のときは早めに無理やり起こし、おしっこする前にラップ&脱脂綿を仕込んだオムツを履かせて、何とか無事に採尿できました。
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その日もし採れなかった場合はまた別の日に検査を受ければよかったので、1回きりのチャンスではなかったけど、実際に採れるまではなかなか気がかりでした。
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おわりに
こうしてまとめてみて感じたのが、自閉症の子どもを連れての3歳6ヵ月児健診はかなり大変!だけど、今回はコロナの影響で、逆に親の負担は軽減されたと感じます。
自閉っ子が健診で号泣したり、大暴れするのはもうどうしようもありませんが、待ち時間が長いと負担が倍増してきっと大変過ぎる。。
トータル1時間でほぼ待ち時間なしの健診だったので何とかなった感じですが、もしこれが集団健診で待ち時間が長かったら、『もうぜっっったいに行きたくない!』と発狂していた気がします(笑)
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